皆さん、こんばんは。
株式会社ひとりガウン 出直し看護塾です。
今日は、肺の栄養血管について考えて見ましょう。
え?肺の栄養血管? 心臓は冠状動脈、脳はウィリス動脈輪からそれぞれ・・・肺は?
そう、肺の栄養血管ってあまりメジャーじゃないんですよね。これは、考えてもわかりません。知っていないと答えられない。ヒントとしては、抗がん剤をここから入れることがあります。肝臓がんの場合に、総肝動脈からは言っていくのと理屈は一緒です。じゃあ、肺動脈?
これは、違いますね。確かに肺内を循環しますがね。じゃあ、なんなんだ。
というように、質問形式でこのブログを進めて行きたいと思います。最後に答えも書きますが私の答えが合っているとは限りませんので「必ず」本を読んでいただくことをおススメします。
「知らないこと」に気がつくというのが大切だと思いますので。
ひとやすみひとやすみ。
答え
肺の血管には、小循環系と大循環系の2系統があり、小循環はガス交換に関与する。肺の栄養血管は大循環系であり、気管支と肺を栄養するのは「気管支動脈・静脈」が関与する。気管支動脈は、左右にそれぞれ1~2本存在し、気管支動脈は多くは、「下降大動脈」や「上部の肋間動脈」まれに「鎖骨下動脈」から分岐して気管支に沿って肺に入り、気管支から呼吸細気管支にいたる気管壁に分布する栄養血管である。
気管支動脈は、心拍出量の1~2%の血流量がある。
気管支拡張症や炎症などの病的状態では気管支動脈は拡張して血流が増え、血痰や喀血の原因になる。また、気管支動脈と肺動脈の間にシャントを作ることがある。肺動脈は静脈血だから、まずいですね・・・。
気管支静脈は、気管支動脈によって運ばれた血液を戻すための血管であるがその走行はよくわかっていないらしいです。ただ、一部は肺静脈に灌流し(この辺が生理的シャントなんでしょうかねぇ)一部は、奇静脈・半奇静脈に入って心房に戻る。
ということになっています。お役に立ちましたでしょうか?
参考文献 第5回3学会合同呼吸療法認定士 認定講習会テキスト P.10
では、ごきげんよう。
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青柳智和
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