

こんばんは。
頑張ってますか?
今日は、肺胞気動脈血酸素分圧較差 いわゆる「AaDO2」につて復習しましょう。
AaDo2とは、肺胞気と動脈血の酸素分圧の較差ですが、これが増大する低酸素血症と増大しない低酸素血症があります。それは、なんでしょう?
答え。
AaDO2が増大しない低酸素血症
→ 肺胞低換気による低酸素血症は、高二酸化炭素血症を伴うが、AaDO2は増大しない。肺胞にも空気が入っているし、血流もありますからね。換気は悪いですが・・・。
AaDO2が、増大する低酸素血症
→換気血流比不均等分布
換気血流比が不均等に分布するとガスの取り込み・排出の効率が下がり、肺胞気と動脈血の間に分圧較差が生じる。低酸素血症の原因で最も多い。
→シャント
心内シャント・肺内シャント(肺動静脈ろうなど)などがありますね。肺胞にはきちんと空気が入ってきても流れる血液に静脈血が混じっていたのでは仕方ありませんね。
→拡散障害
難しく言うと、ガス交換の場のそれぞれで終末肺毛細血管と肺胞気との間の分圧非平衡ということ。つまり肺胞の組織が肥厚することなどから、ガス交換がうまく行かなくなり低酸素血症をきたす。と理解しています。
違ったらごめんなさい。
つまり、AaDO2の増大というのは、肺そのものの病変といえる。
では、正常値はというと
AaDO2=8.4+0.12×年齢 で求められます。
私は、30歳ですから「12」と出ました。血液ガスのデータに「結果」が出ていますから少し意識してみるといいですよ。
なお、AaDO2の求め方は、
AaDO2=150-PaCO2/0.8-PaO2 で求められます。
150-PaCO2/0.8で、肺胞気の酸素分圧いわゆるPAO2(Aと2を小文字に直してください)がでます。
そこから、PaO2を引けば出るのは、当たり前ですね。文字にするとややこしいですけど。
ちなみに、AaDO2とPAO2は、計算値、PaO2は、実測値となります。
0.8は、「呼吸商」であり、消費するエネルギーがどうのこうのとあるが「0.8」と覚えてしまったほうが楽である。
呼吸療法士の試験対策としては、AaDO2の増大する原因として
「換気血流比不均等分布」「シャント」「拡散障害」は、確実に覚えておいたほうがいいですよ。
今日は、勉強になったかな?難しいことだし一見臨床には関係ないようにも感じるかも知れません。しかしながら、この辺がわかると看護の楽しさが倍増しますよ。まあ、私も修行中の身ですが・・・。
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青柳智和
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