

気管挿管による人工呼吸器装着中の状態と対処との組合せで適切なのはどれか.
1.気道内圧の上昇・・・・・・・喀痰を吸引する.
2.胸郭の左右差のある動き・・・挿管チューブを奥に挿入する.
3.喘鳴の聴取・・・・・・・・・蛇管の水滴を除去する.
4.呼吸音の減弱・・・・・・・・加湿器に蒸留水を追加する.
答え 1 ★☆☆
解説 喀痰の貯留により気道抵抗が上昇し、気道内圧が上昇します。原因は明らかですので喀痰を吸引すれば速やかに気道内圧は低下します。
気管挿管の合併症の一つに「片肺挿管」があります。気管分岐は、右と左では異なる角度で分岐しています。解剖上右のほうが角度が緩やかであり、気管チューブが深すぎると右に入り込んでしまうことがあり、そうなると左側の肺が全く換気されなくなります。無気肺と同様なのですが、換気されない肺は、胸郭の上昇がありません。見た目で見つけるのは決して簡単ではありませんが、気管挿管をしている患者さんは、「片肺挿管は無いか」と意識して観察することで早期発見につながると思われます。気管挿管直後は、当然ですが体位交換などで誤って深く挿入されることがあります。胸郭の動きにも注意しましょう。
喘鳴は、気管分泌物の貯留や気管支の攣縮など気道の狭窄により出現しますので、蛇管の水滴とは関連がありません。また呼吸音の減弱と加湿器にも関連がありません。呼吸音の減弱は重要な所見であり、患者さんの肺・気管支もしくは、呼吸器に「換気不全」が生じている恐れがあります。
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青柳智和
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