2007/03/05 (Mon)
					
						  
  脳神経編
					
				第95回 AM 97問
頭頂葉の障害で出現しやすい症状はどれか.
1.言葉を流暢に話せなくなる.   
2.話せるが錯語が多くなる.
3.安定して立っていられない.  
4.手にした物品が閉眼では識別できない.
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  シンキングタ~イム
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答え  4  ★★★
解説  脳の機能を性格に把握することは消して簡単でありませんが、多くの場合、
障害された場所と臨床症状が一致します。よって以上の早期発見や、症状の進行などの
把握に大いに役立ちます。教科書を使った丸暗記は、なかなか難しいと思います。
実習で受け持った患者さんやケーススタディをこなし、自分や友人・先輩の記録なども
積極的に参考にされるとよいと思います。
さて、頭頂葉ですが、障害されると知覚障害や運動失調、そして左右の区別や身体の
認識が出来ず、計算・書字・読字ができなくなる「ゲルストマン症候群」が出現します。
今回の設問の場合、「手にした物品が閉眼では識別できない」とあり、これは「知覚障害」
と考えられます。
言葉が流暢に話せなくなるのは前頭葉の運動言語野(ブローカ中枢)の障害、
話せるが錯語(さくご;アメと言おうとして、アミと言ってしまうような自分が思っているのとは
違う言葉を話してしまう)が多くなるのも、運動性言語野の障害ですね。
安定して立っていられないのは、体の平衡と運動・姿勢の制御を行っている小脳の
障害と考えられますね。難しい問題だと思います。
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           青柳智和   
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