

第95回 AM 109問
左片麻痺のある高齢者の転倒・転落の防止対策で適切なのはどれか.
1.オーバーテーブルにつかまって立ち上がるよう指導する.
2.ベッド柵は外れないように全柵を固定する.
3.ポータブルトイレは高齢者の左側に置く.
4.車椅子を止めている時はフットレストから足を床に下ろす.
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シンキングタ~イム
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答え 4 ★☆☆
解説 オーバーテーブルは、おそらくほとんどがキャスター付であると思われます。
オーバーテーブルにつかまって立ち上がることは非常に危険ですね。また、ベット柵を
外れないように固定してしまうのは、むしろ危険です。片麻痺であっても
「歩きたい・起き上がりたい」という衝動があるからこそ転倒・転落につながるわけです。
ベット柵を高くするということは、その患者さんにとってハードルを上げることになり、
柵を乗り越えようとする意識を抑制することにはなりません。そして、転落した時は、
むしろより高いところから床に落ちることになりより危険な状態を作り出します。
ポータブルトイレは、左麻痺ですので左に置いてしまうと自由に使えるはずの右手を
有効に使うことができず危険な状態となります。よって解答は、「4」となります。
悩む問題だと思います。消去法で解答を導き出せますが、フットレストに足を置いておく
ということは不安定な状態です。何らかの理由で力をかけようとして体のバランスを大きく
崩すことがありますので、車椅子を止めている時は、フットレストから足を下ろしましょう。
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青柳智和
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