こんばんは。出直し看護塾 青柳です。
今日は、IRVです。
? IRVってなんだ? 私の記憶にはありませんでした。
IRVは、Inverse Ratio Ventilation で、呼気より自発呼吸の時間を長くした換気法のことのようです。
Inverse いんばーす 反対の とか 逆の という意味です。
Ratio れいしぉ 比率とか割合 という意味です。
Ventilation ・・・は、わかりますね。なんたって皆さん、出直し看護塾生ですものね(^^)
今日の問題
では、どうしてIRVにすると酸素化能が、改善するでしょうか?
皆さん、きちんとテキスト開きましょうね。面倒と思っても大事だと思いますよ。
最悪でも、少しは考えましょうね。
答え
自発呼吸では、吸気と呼気の比( I:E比 )は、1:1.3~1.5となっています。呼気のほうが長いんですね。膨らんだ肺が自然にしぼむのには、これくらいの時間がかかるということなのでしょう。で、人工呼吸の場合はもう少し長く、1:2程度に設定されることが多いようです。
そこで、IRVとします。IRVは、吸気と呼気の比が逆転しますから、吸気が長くなりますね。 吸気時間が延長すると吸気ガスが均等に分布することと、呼気時間の短縮によりPEEP様効果が得られる。(肺が膨らんでる時間が長い)
という機序で酸素化能が改善するらしいです。大事なことは、非生理的なので調節呼吸のときしかできません。(しつこいようですが自発呼吸と逆) おそらく呼気時間が短くなるので二酸化炭素が溜まる危険性があるはずです。 PaCO2のモニタリングも必要ですね。ただ、「酸素化能が悪く、FIO2は上げたくない。CO2は溜まってない」という場合は、いいかもしれません。
ごきげんよう。
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株式会社 ひとりガウン
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青柳智和
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