

【薬品名】
ジギタリス製剤(ジギトキシン、ジゴキシン、メチルジゴキシンなど)
【代表的な商品名】
(劇)ジギトキシン、ジゴキシン、ハーフジゴキシン、ジゴシン、ラニラピッド
<室温保存〉
【用量】
内服
ジギトキシン 0.05~0.1mg/日 ジゴキシン 0.25~0.5mg/日
ラニラピッド 0.1~0.2mg/日
(開始時は急速飽和療法で過量に投与するため、開始初期より維持療法で
内服開始となることが多い。上記は維持療法での投与量です。)
注射
ジゴシン 0.25mg/ml IVで使用しますが、小児の場合Imでの指示の
場合もあります。
【特徴】
1心筋収縮力を強める。
2刺激伝導系の不応期(*注1)や刺激の伝導性を変える。
(ジギタリス剤は房室結節に対し、同時にまったく異なった2つの作用をします。
不応期を延長させて房室ブロックをおこす。
房室結節の自動能(刺激の発生能)を高める。)
注1⇒不応期とは、一つの刺激が心筋に伝わったあとに、次の刺激が来てもそれに
反応しない一定の期間をいう。
【適応症】
1 次の疾患に基づくうっ血性心不全(肺水腫、心臓喘息などを含む。)
⇒先天性心疾患、弁膜疾患、高血圧症、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)、
肺性心(肺血栓・塞栓症・肺気腫・肺繊維症等によるもの)、その他の心疾患
(心膜炎、心筋疾患等)腎疾患、甲状腺機能亢進症並びに低下症等
*心不全とは病名ではなく病態です。
さまざまな病気が心不全という病態を引き起こしますが、特に心疾患、
肺疾患による急性期に使用されます。
2 心房細動・粗動による頻脈、発作性上室性頻拍
*心房細動・粗動では正常な心房収縮が欠如するため心室充満も影響を受け、
心拍 出量が20~30%減少してしまい、心不全憎悪の原因となります。
慢性的な心房細動の場合、内服治療は重要な部分を占めます。
【禁忌】次の患者には投与しないこと。
1 房室ブロック、洞房ブロックのある患者⇒刺激伝導系を抑制し、伝導の遅延を
もたらし、これらを悪化させることがあります。
2 ジギタリス中毒のある患者⇒中毒症状が憎悪します。
3 閉塞性心筋疾患(特発性肥大性大動脈弁下狭窄等)のある患者⇒心収縮力の
増強により、左室流出路の閉塞を悪化させることがあります。
4 薬剤の成分またはジギタリス剤に対し過敏症(*注2)の既往歴のある患者
注2⇒内服により発疹、蕁麻疹、紫斑、浮腫などの症状がでることがあります。
ジギタリス2へ続く
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青柳智和
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