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2006/11/16 (Thu)

出直し看護塾の青柳です。

今日は、呼吸性アシドーシス(Respiratory Acidosis)です。

何らかの原因で肺胞換気が障害されるとPaCO2が増加し、pHが低下する。

肺胞低換気( Alveoler Hypoventilation )ということですね。CO2の産生量自体は通常変化はないはずです。そしてPaCO2が1mmHg上昇するごとにpHが0.01下降します。PaCO2が貯まれば貯まるほどpHが低下してアシドーシスになって行きます。そうすると緩衝系が動き出します。つまり代償性の因子 HCO3-が増加すればpHの低下は補正されます。

この辺は、よく天秤の絵が書いてあります。著作権の関係で出せないのですがもう一度本を見てみてください。

まあ、簡単に言うと、CO2が貯まってくるとCO2のほうの天秤が重くなりだんだんpHがアシドーシスに傾いてくる。だから、HCO3-も重くして天秤の吊り合いをとるということです。では、どうやって重くするかというとHCO3-は、腎臓でその働きをしてくれます。ただ、これは慢性的な働きですので急性期は間に合いません。

そのため、急性の呼吸性アシドーシスの場合は、挿管して換気によってCO2を飛ばしてpHを元に戻してますね。場合によっては、メイロン®など重炭酸を入れる場合がありますが、最近はいきなりは使われなくなってきているようです。

逆に、PaCO2が100でも、pHが7.35前後に落ち着き日常生活を送っている人もおられます。

それは、慢性呼吸性アシドーシスで「必ず」HCO3-が35とか40とかえらい高い数字になっているはずです。

たぶん、この相関図も本に載っていると思います。私の資料では、PaCO2が120mmHgでも、HCO3-が50あればpHは、7.4±0.05の範囲内にあることになっていますね。

人間は、ゆっくりゆっくりならかなりの変化に耐えられるけどいきなりは厳しいということですね。心タンポナーデなどもそうでした。そういえば、「こころ」だってそうです。恋人にいきなり「嫌い」といわれると相当厳しいですが、徐々に距離が離れていけばそうでもないですよね・・・(^^)

話を戻します。

COPD(慢性閉塞性呼吸不全)などの患者さんであり、換気に問題がありますが、腎臓による代償が行われた結果、pHの天秤が平衡になっていることになります。

メカニズムの話をするとたぶんややこしいのかもしれませんが、臨床では最低限これだけ知っていれば問題ないと思います。(詳しいことはわかりません)日常で意識すれば必ず理解できると思います。臆せず挑戦してみてください。

次回は、呼吸性のアルカローシスに行きます。  では、ごきげんよう。

最近、髪のダメージが気になりだしています・・・。男性でもいいのかな?

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     株式会社 ひとりガウン  
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           青柳智和   
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