

おはようございます。今日は、朝早く起きて書いてます。
さて、CCとFRCです。
CCとは、Closing Capacity で気道が閉塞し始める肺容量
FRCは、Functuonal Residual Capacityであり、機能的残気量と言われ、肺の縮まろうとする力と胸郭の弾性バランスが安定している肺容量と言うことになります。わかりやすく言うと、普通に息を吐いたときに残っている肺の中の空気です。
ついでに言うと、思いっきり吐いたあとでも空気は残っています。これをRV Residual Volume 残気量と言いますね。 肺気量分画は、大事ですのでやっつけておきましょう。
では、今日の問題。
加齢とともにCCがFRCより大きくなる。
これは、通常何歳から?(健康な人)
また、これにより肺内シャントが出現するのはどうして?
答え。
立位で65歳
仰臥位で45歳以上 となっています。
肺内シャントが出現する理由
CCは、気道の閉塞が始まる肺容量で、この値以下に肺容量が減少すると気道閉塞が始まるので肺内シャントが生じます。正常ではFRCのほうが、大きいので通常の安静呼吸で肺内シャントが生じることはありませんが、加齢に伴いCCが増加することで正常でも高齢者は肺内シャントを多く持っていることになり、このことが酸素化の障害を来たし、低酸素血症の原因となります。
まあ、早い話、年をとると気道閉塞(肺胞がつぶれる)が起こりやすくガス交換できない血流が増えるので肺内のシャントが増えると言うことでしょう。
では、ごきげんよう。
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青柳智和
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こんばんは。
頑張ってますか?
今日は、肺胞気動脈血酸素分圧較差 いわゆる「AaDO2」につて復習しましょう。
AaDo2とは、肺胞気と動脈血の酸素分圧の較差ですが、これが増大する低酸素血症と増大しない低酸素血症があります。それは、なんでしょう?
答え。
AaDO2が増大しない低酸素血症
→ 肺胞低換気による低酸素血症は、高二酸化炭素血症を伴うが、AaDO2は増大しない。肺胞にも空気が入っているし、血流もありますからね。換気は悪いですが・・・。
AaDO2が、増大する低酸素血症
→換気血流比不均等分布
換気血流比が不均等に分布するとガスの取り込み・排出の効率が下がり、肺胞気と動脈血の間に分圧較差が生じる。低酸素血症の原因で最も多い。
→シャント
心内シャント・肺内シャント(肺動静脈ろうなど)などがありますね。肺胞にはきちんと空気が入ってきても流れる血液に静脈血が混じっていたのでは仕方ありませんね。
→拡散障害
難しく言うと、ガス交換の場のそれぞれで終末肺毛細血管と肺胞気との間の分圧非平衡ということ。つまり肺胞の組織が肥厚することなどから、ガス交換がうまく行かなくなり低酸素血症をきたす。と理解しています。
違ったらごめんなさい。
つまり、AaDO2の増大というのは、肺そのものの病変といえる。
では、正常値はというと
AaDO2=8.4+0.12×年齢 で求められます。
私は、30歳ですから「12」と出ました。血液ガスのデータに「結果」が出ていますから少し意識してみるといいですよ。
なお、AaDO2の求め方は、
AaDO2=150-PaCO2/0.8-PaO2 で求められます。
150-PaCO2/0.8で、肺胞気の酸素分圧いわゆるPAO2(Aと2を小文字に直してください)がでます。
そこから、PaO2を引けば出るのは、当たり前ですね。文字にするとややこしいですけど。
ちなみに、AaDO2とPAO2は、計算値、PaO2は、実測値となります。
0.8は、「呼吸商」であり、消費するエネルギーがどうのこうのとあるが「0.8」と覚えてしまったほうが楽である。
呼吸療法士の試験対策としては、AaDO2の増大する原因として
「換気血流比不均等分布」「シャント」「拡散障害」は、確実に覚えておいたほうがいいですよ。
今日は、勉強になったかな?難しいことだし一見臨床には関係ないようにも感じるかも知れません。しかしながら、この辺がわかると看護の楽しさが倍増しますよ。まあ、私も修行中の身ですが・・・。
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さてさて、今日は少しややこしいです。
とは言っても、皆さん意識はしていないかもしれませんが確実に「経験」しています。
高二酸化炭素換気応答とは?
低酸素換気応答とは?
はぁ?と感じるかもしれませんが少し考えてみてくださいな。
さて、答えです。いきなりこっち来てません?本読んでます?
まず、高二酸化炭素換気応答ですが、運動によって酸素消費量が増加すると二酸化炭素の産生量も増加する。すると、血液中の二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇する。PaCO2の上昇に対する生体の反応は「換気量の増加」であり、PaCO2の増加分に対する換気量の増加分を測定し、呼吸中枢の機能評価をする。
これが、高二酸化炭素血症に対する「換気」の「応答」なんですね。
同様に低酸素性換気応答も、低酸素(PO2)の低下に対する換気量の変化として捉えられ、反応性の評価には「換気量」が用いられる。
まあ、二酸化炭素が多いもしくは酸素が足りない状態に対して「換気量」を自動的に増やすことができる能力が備わっているということですね。で、その指標には「換気量(一般には分時換気量)」が用いられるということです。
難しいことではないですよね。
ただ、神経筋疾患や低栄養、伸展製(コンプライアンス)が低下している場合などはこの限りではないと。まあ、だから急変するんでしょうけど・・・。
呼吸調節機構は、かなり複雑で私にはよくわかりません。
化学受容体には中枢性受容体と末梢性受容体がある。
中枢性受容体は、第4脳室底にあり、二酸化炭素の情報をつかさどる
末梢性受容体は、頚動脈洞に位置し、低酸素の情報をつかさどる。(二酸化炭素の急激な変化に対しては反応するらしい)
また、機械刺激受容体として、肺あるいは胸郭の大きさや胸腔内圧を感知して呼吸運動中枢へ呼吸運動の大きさを情報として送り、また異物や刺激性ガスの吸入侵害刺激の情報も伝達する。
人間ってすごい。
ちなみに呼吸中枢は、「延髄」です。
今日は、結構勉強になったのではないでしょうか?
では、ごきげんよう。
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皆さん、こんばんは。
株式会社ひとりガウンの青柳です。
今日は、空気の組成について復習しましょう。蘇生じゃないよ。組成だよ。
これは、大事。大事だけど以外に知らない人は少なくない。これを知らずに酸素を投与できるのが個人的には不思議です。
さて問題。
空気の組成を調べましょう。(たぶん小学校5年生くらいで習います。習った記憶があります)
酸素 ( )%
窒素 ( )%
二酸化炭素 ( )%
その他アルゴンなど ( )%
答え
皆さん、ちゃんと教科書開いてますか?
答えだけではなく、関連記事も読むと一気にパワーアップしますよ。
酸素 20.93%
窒素 78.10%
二酸化炭素 0.03%
その他アルゴンなど 0.94%
と、呼吸療法士の認定テキストには書いてあります。確かに教科書によって多少は違いますが基本的には一緒ですね。
酸素は、絶対に覚えていなければいけません。
特別な試験などを受けないのであればそれ以外は覚える必要はありませんが、二酸化酸素が意外に少ないというのは、地球温暖化が差し迫った我々地球人が意識しなければいけない問題かもしれませんね。
なんてね。
では、まあ明日。
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皆さん、こんばんは。
株式会社ひとりガウン 出直し看護塾です。
今日は、肺の栄養血管について考えて見ましょう。
え?肺の栄養血管? 心臓は冠状動脈、脳はウィリス動脈輪からそれぞれ・・・肺は?
そう、肺の栄養血管ってあまりメジャーじゃないんですよね。これは、考えてもわかりません。知っていないと答えられない。ヒントとしては、抗がん剤をここから入れることがあります。肝臓がんの場合に、総肝動脈からは言っていくのと理屈は一緒です。じゃあ、肺動脈?
これは、違いますね。確かに肺内を循環しますがね。じゃあ、なんなんだ。
というように、質問形式でこのブログを進めて行きたいと思います。最後に答えも書きますが私の答えが合っているとは限りませんので「必ず」本を読んでいただくことをおススメします。
「知らないこと」に気がつくというのが大切だと思いますので。
ひとやすみひとやすみ。
答え
肺の血管には、小循環系と大循環系の2系統があり、小循環はガス交換に関与する。肺の栄養血管は大循環系であり、気管支と肺を栄養するのは「気管支動脈・静脈」が関与する。気管支動脈は、左右にそれぞれ1~2本存在し、気管支動脈は多くは、「下降大動脈」や「上部の肋間動脈」まれに「鎖骨下動脈」から分岐して気管支に沿って肺に入り、気管支から呼吸細気管支にいたる気管壁に分布する栄養血管である。
気管支動脈は、心拍出量の1~2%の血流量がある。
気管支拡張症や炎症などの病的状態では気管支動脈は拡張して血流が増え、血痰や喀血の原因になる。また、気管支動脈と肺動脈の間にシャントを作ることがある。肺動脈は静脈血だから、まずいですね・・・。
気管支静脈は、気管支動脈によって運ばれた血液を戻すための血管であるがその走行はよくわかっていないらしいです。ただ、一部は肺静脈に灌流し(この辺が生理的シャントなんでしょうかねぇ)一部は、奇静脈・半奇静脈に入って心房に戻る。
ということになっています。お役に立ちましたでしょうか?
参考文献 第5回3学会合同呼吸療法認定士 認定講習会テキスト P.10
では、ごきげんよう。
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